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アイスプラントによる圃場の除塩

このたびの東北地方太平洋沖地震の影響を受けられた方々に心よりお見舞い申し上げます。

農林水産省が、東日本大震災による津波で浸水した田畑が約2万ヘクタールに達するとの調査をまとめたとのことです。これは阪神大震災での田畑の被害面積の100倍もの面積になるそうです。

海水が圃場に入ると塩類濃度が大幅に上昇し、作物が作りづらくなります。このために除塩が必要になりますが、この除塩に大活躍するのがアイスプラントです。

ハマミズナ科の多肉植物で、土中の塩化ナトリウムを吸い上げて育つ対塩性を持つ植物です。そのため味はリンゴのようなさわやかな風味にうっすらと塩味がします。TVなどでも紹介された新しい野菜です。

このプツプツが吸い上げた塩水です。

このアイスプラントはもともと砂漠の緑化や海岸沿いの塩害対策に研究が始められました。栽培方法にもよりますが、塩分36%の高濃度の土でも育ったという報告も見られます。土中に重金属等が含まれるなどの危険がなければ、もちろんサラダなどの食用に利用できます。またイノシトールやビニトールなどメタボやコレステロールの改善に良いとされている成分も多く含まれています。土壌の改良と健康増進にぜひご検討下さい。

春にお薦めのハーブ&ハーブウオーター

3月・4月がやって来ました。新しいスタートの季節です。ハーブには気持ちを高めたり、リラックスさせる効果があるとされているものがたくさんあります。今回はその中でも春の季節にお薦めのハーブを紹介します。

ティーツリー】  古来より『気持の落ち込み』『うつ』に良いとされています。ティーにはしません。

レモンバーム】  気持ちを明るく陽気にさせると言われています。また、アレルギーの改善や脳の活性化、アンチエイジングにも良いとされています。ティーや調理、ハーブバスなどで利用します。

クラリーセイジ】  気持ちをゆったりさせ幸福な気分にさせるハーブです。葉をポプリなどに利用します。

ボリジ】  『辛い勉学に従事する者を勇気づける』と言われているハーブです。花や若葉をサラダや飾りつけに利用します。ティーは咳や風邪にも良いとされています。

自分が栽培している、ティーにできないハーブはどう使ったら良いかとお困りの方もあられるのではないですか?簡単に自宅でできるハーブウオーターの作り方を紹介します。市販のエッセンシャルオイルほどの強い効果はありませんが、その分気軽に利用できます。

①大きめの鍋を用意します。ふた付きで、ふたの形が盛り上がったものが良いです。

②鍋の底にレンガなどのブロックを置きます。レンガが水没しない程度に水を入れます。5握りのハーブを水に加えます。ハーブはフレッシュでもドライでも使えます。レンガの上に乾いたステンレスボウルを置きます。

④鍋のふたを上下逆向けににしてふたをします。ふたの窪みに氷を置きます。氷の量は、氷が溶けたときに水がふたからあふれない程度にします。

⑤10~15分弱火で加熱します。ふたの上の氷が溶けたら、こぼさないように水を捨てます。

⑥ボウルに溜まったハーブウオーターを、殺菌したスプレー容器などに移します。ルームスプレーやリネンスプレーとして利用します。このハーブウオーターは6か月程度日持ちします。この液には植物の有効成分のうち、水溶性の成分と、ごく微量の精油成分が含まれていると言われています。またフレッシュハーブを使用する場合、柔らかく若い部分に、より多くの有効成分が含まれていますので、新芽を使用するとより良いでしょう。

くれぐれも火傷しないように気をつけて下さい。

バレンタインデーのプレゼント

バレンタインデーは何時、誰が始めた風習なのでしょう。

昔、ローマ帝国で結婚禁止令が出されたことがありました。愛する妻や家族を故郷に残した兵士がいると軍隊の士気が下がると考えられたからだそうです。その時に、秘密に結婚を認め、『結婚した旨』の手紙を新婚夫婦に渡していたのがバレンタイン司教でした。のちに花束などに手紙を添えてプレゼントする風習の始まりとされています。この頃は男女どちらからでも相手に渡せば良かったそうです。ちなみに女性からチョコレートを送るのは日本だけの習慣のようです。

サザンウッド(Southenwood)というキク科のハーブがあります。別名ラッズ・ラブ(Lod's Love)、若者の恋という名前です。ヨモギの仲間で、葉を燃やして作ったクリームは育毛剤として利用されます。その昔、恋人からのプロポーズを夢見る女の子が、サザンウッドの花束を男の子に贈ったそうです。男の子達も、早く立派な大人になりたくて、早くひげが生えるように願ってこの養毛剤をあごに塗ったという話です。またサザンウッドには媚薬効果があるとされています。あなたも、恋人に贈るチョコレートにサザンウッドの葉を添えてはいかがでしょう。

春の七草

新年あけましておめでとうございます。

君がため春の野に出でて若菜摘む 我が衣手に雪はふりつつ

百人一首の光孝天皇(830~887)の和歌です。この歌の『若菜』は『春の七草』をさしているそうです。今日は正月七日。皆さんは『七草粥』を食べましたか?

七草粥は平安中期に中国から伝わったとされています。『野菜』という文字は『野』の『菜』と書きますが、この頃は野原に生えて来るもので食べられるものは全て『野菜』でした。ハコベやセリ、ヨモギなど、現在では『野草』と呼ばれているものの多くが食用に利用されていました。

いずれの野草にも高い栄養価がありますが『アク』や『精』も強いので、食べ過ぎや使い方に注意して下さい。自炊が趣味と言われている光孝天皇も召し上がっていたんでしょうか?

発芽のコツ 続編Q&A

藤田 : 今年の夏は凄まじい猛暑でした。皆さん畑での作業は大変だったでしょう。

タネ子C : 社長、発芽のことでわからないことがあるので教えてください。HP内の「タネまきのヒント。発芽のコツ」を読みました。大変詳しく書いてあり、勉強になりました。ところで「発芽適温」とは一日の平均気温のことですか?それとも最低気温とか最高気温のことでしょうか?

藤田 : 「発芽適温」とは「地温」のことです。地面の中の植物の根が繁殖している周辺の土の温度です。たとえば『トマトの発芽適温20~30℃(10~35℃)』とありますが、これは一日の平均地温が20~30℃の時期によく発芽しますよ、その時期だったら、最低地温は10℃以上が望ましく、最高気温は35℃以下がよろしいでしょうということです。

タネ子C : そうなんですか!では、地温はどうやって測ればいいのでしょうか?

藤田 : 一日の平均地温と平均気温は、大体同じか、地温のほうがやや高めでしょう。ただ気温ほど一日の変動は大きくありません。地温は、土の水分状態や日照によっても変わります。ホームセンターなどで安価な温度計を売っているので、実際に測ってみると良いですよ。

タネ子C : ということは、生育適温も地温ですか?

藤田 : そのとおりです。

タネ子C : 農業1年生の私には、目からウロコの話です。では高温過ぎて受粉できないとT先輩がおっしゃっていたのは、気温?地温?どちらの影響でしょう。

藤田 : さすがにそれは気温でいいかと思います。今年は涼しい春と暑い秋のせいで、タネまきしても芽が出なかったり、発芽してもなかなか伸びてこないという経験を、プロの方も含めて多くの方々がされました。高温過ぎて花粉が死んでしまい種子が採れなかった、作物の形が例年とは違うという話も聞いています。

タネ子C : それは私も感じました。高温が続き、雨がほとんど降らなかった8月頃は、実の大きさが例年の半分ぐらいにしかならない果菜がありました。でも9月下旬になってやっと涼しくなると、例年の実の大きさに戻っていました。納得です。

藤田 : これからは今年のような猛暑が予測できる年度は、エンサイ(空芯菜)・水前寺菜(金時草)・モロヘイヤ・ツルムラサキやヘビウリなど熱帯系の作物を栽培してみるのも一策でしょう。熱帯系のトウガラシなども元気だったように記憶しています。

タネ子C : ありがとうございました。

【食用アイスプラント プリアンの話】

アイスプラントは「バラフ」「プッチーナ」「ソルティーナ」「クリスタルリーフ」などの名称でスーパーなどに流通している人気商品ですが、皆さんはもう試されましたか?

アイスプラントは南アフリカ原産の耐塩植物で、普通の環境では一般的な植物が行うC3型光合成を行います。この状態では葉のプツプツはそれほど目立ちません。

しかし、塩分や乾燥などのストレスが加わることにより、乾燥地の植物が行うCAM型光合成へと自分の体質を変化させ、環境に適応しようとします。吸収した塩分を葉の表面の細胞に排出し、これがプツプツの塩味となるわけです。

自然界でのアイスプラントは雨期に発芽し、そのあとC3型光合成でぐんぐん成長します。

そのあと乾燥期に入りCAM型光合成に変化して、葉の表面にプツプツを作りながらゆっくり成長します。この状態を真似てやれば、かなり効率よく収穫できるはずです。

ぷりあん

このブツブツはブッラッダー細胞といいます。

そこでちょっと私は考えました。

周囲をぐるりと海に囲まれた日本で、この耐塩性が強いアイスプラントの性質を活かして栽培すれば、収穫・緑化・CO2の削減といいことづくめが実現するか?!

細長い日本列島、北から南まで仮に縦に3,000キロの距離として計算すると、日本の海岸線は約34,000キロ。アイスプラントを10㎝間隔で100m幅の緑の帯にして海岸線に植えてみる。1株のアイスプラントが10gだとしたら、とこまごまと計算してみました。

結果、20億株のアイスプラントと、はてしない緑と、500万トンのCO2が削減できました。日本人全員で収穫できたアイスプラントを山分けしたら一人15株分食べることができる。

海水浴ができないじゃあないか、と叱られそうですね。ここだけの夢の話です。

  プリアンの花です。

ハーブ&野菜 ひと口メモ Part2

【手軽に楽しめる秋のサラダ野菜】

プランターや畑の小さなスペースで、または日当りの良いキッチンで、手軽にサラダ野菜を育ててみましょう。

プチリーフ

スーパーのサラダ野菜売り場に、パック詰めにされたものをよく見かけるようになりました。べビーリーフ、プチリーフと一般的に呼びますが、いろいろな葉菜の5~8センチの若葉をサラダ野菜として収穫したものの総称です。成葉に比べるとビタミン・ミネラル類の割合が豊富で、彩りや味わいが異なる種類を混ぜて利用することによって、見た目も栄養的にも、もちろん味も、1ランク上のサラダの出来上がりです。
栽培も容易で初心者にもお薦めです。プランターや鉢植えの場合は過乾・過湿に注意すれば大丈夫。収穫は、地上部を残して若葉のみを切り取ります。下部を残せばしばらくすると再び若葉が再生してきます。

藤田種子のベビーリーフ種子をご紹介します。

作り易くてマイルドな風味
キャベリッチレッドキャベリッチサラダ法蓮草サラダ水菜ネオピーノピノグリーンピノホワイトマルピーノ

サラダの彩りに
サマーレッドリーフデトロイトレッドアジアンマスタード

個性的な風味がサラダのアクセントに
中国南風芥菜プチセロリワイルドロケットセルバチコシーメンロケットサラダマスタード

いろいろ楽しめる
サラディミックスプチリーフムスクラン

小さく育ててベビーリーフとしても利用できるサラダ野菜
エンダイブサラダマスタードフリルレッドフリルグリーンスイスチャード各色アメリカンレッドオークリーフイタリアンレッドオークリーフオークリーフグリーン
など

スプラウト

昔から食べられているもやしや貝割れ大根など、発芽野菜の新芽をスプラウトと呼び、近年ブロッコリーやソバ、クレスなど様々な種類が出回っています。スプラウトは「天然のサプリメント」とも呼ばれるようにビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。
それは植物の種子が持つ不思議な発芽メカニズムのおかげ。種子は、水や温度など発芽に必要な条件がそろうと発芽を開始しますが、そのとき発芽に伴う代謝で、種子の状態では存在しなかったビタミンや栄養成分が生み出されるのです。
ブロッコリースプラウトはガン予防に効果がある、ソバスプラウトは血圧降下作用のある物質を含むなど、具体的な効用も発見されています。
気温が下がる秋~春にかけては、家庭でも簡単に栽培ができるスプラウトの栽培適期です(真夏は温度が上がり過ぎて、ぬめりが出たり、虫がわいたりして、なかなか難しかったりします)。

藤田種子のスプラウト種子をご紹介します。
スプラウト用種子には全て無消毒の安全な種子を使用しています。

もやしタイプ(暗室で育て、緑化させないもの)
大豆アルファルファ

貝割れタイプ(茎が伸びるまで暗室で育て、その後光をあて緑化させたもの)
貝割大根青軸貝割大根キャベツマスタードクレス豆苗ソバ
などほとんどのもの

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