チコリーのはなし
チコリーは、いろいろな色・形のものが産地ごとにありますが、
大きくは赤チコリー、白チコリー、グリーンチコリーに大別されます。
(かなり強引な分け方ですが)
① 赤チコリー 赤キャベツ結球性型のラデキオ(Radicchio)、長卵半結球型のトレビーゾ(Trevisio)、非結球性のタルディーボ(Tardivo) の3種類があります。
ラデキオやトレビーゾは軟白は不要ですが、タルティーボは軟白が必要です。
当社では、ラデキオには、F1ニューファインハート、トレビーゾには、赤長F1トレビーゾ、タルディーボには、タルディーボをお薦めしています。
他に、カステルフランコがあります。半結球部の葉色が淡いクリーム色で、所々に鮮紫色の模様が入っています。見た目がバラの花のように美しく、イタリアでは大人気の品種です。
若い頃のカステルフランコ。まだ緑色です。
② 白チコリー ベルギーチコリーと呼ばれています。
軟白が必要です。中早生系のブルート、中晩生系のオリーブをお薦めしています。
現在、藤田のスタッフが農場で試作にトライしています。上手くできればいいんですが。
③ グリーンチコリー 緑色の白菜型で、結球しています。
軟白は不要です。シュガーローフタイプで甘みがあり苦みの少ないF1シュガーローフチコリーをお薦めしています。
他に、アスパラガスチコリープンタレラがあります。イタリアでは人気で、早春限定の旬の食材です。
どうでもいい話ですが、
チコリーの近縁野菜にエンダイブ(Endive)があります。
いずれも少し苦味のあるサラダ野菜で、肝臓の友達とも言われています。サラダや飾りのほか、スープやチーズ焼きにも利用します。
チコリー(Chicory)は英語で、フランス語ではアンディーブ(Endive)と言います。
同じくエンダイブは英語でエンダイブ(Endive)、フランス語では、シコーレ(Chicorée)といいます。
ややこしいですね。
チコリー類の花です。きれいな薄紫色の花です。