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発芽のコツ 続編Q&A

藤田 : 今年の夏は凄まじい猛暑でした。皆さん畑での作業は大変だったでしょう。

タネ子C : 社長、発芽のことでわからないことがあるので教えてください。HP内の「タネまきのヒント。発芽のコツ」を読みました。大変詳しく書いてあり、勉強になりました。ところで「発芽適温」とは一日の平均気温のことですか?それとも最低気温とか最高気温のことでしょうか?

藤田 : 「発芽適温」とは「地温」のことです。地面の中の植物の根が繁殖している周辺の土の温度です。たとえば『トマトの発芽適温20~30℃(10~35℃)』とありますが、これは一日の平均地温が20~30℃の時期によく発芽しますよ、その時期だったら、最低地温は10℃以上が望ましく、最高気温は35℃以下がよろしいでしょうということです。

タネ子C : そうなんですか!では、地温はどうやって測ればいいのでしょうか?

藤田 : 一日の平均地温と平均気温は、大体同じか、地温のほうがやや高めでしょう。ただ気温ほど一日の変動は大きくありません。地温は、土の水分状態や日照によっても変わります。ホームセンターなどで安価な温度計を売っているので、実際に測ってみると良いですよ。

タネ子C : ということは、生育適温も地温ですか?

藤田 : そのとおりです。

タネ子C : 農業1年生の私には、目からウロコの話です。では高温過ぎて受粉できないとT先輩がおっしゃっていたのは、気温?地温?どちらの影響でしょう。

藤田 : さすがにそれは気温でいいかと思います。今年は涼しい春と暑い秋のせいで、タネまきしても芽が出なかったり、発芽してもなかなか伸びてこないという経験を、プロの方も含めて多くの方々がされました。高温過ぎて花粉が死んでしまい種子が採れなかった、作物の形が例年とは違うという話も聞いています。

タネ子C : それは私も感じました。高温が続き、雨がほとんど降らなかった8月頃は、実の大きさが例年の半分ぐらいにしかならない果菜がありました。でも9月下旬になってやっと涼しくなると、例年の実の大きさに戻っていました。納得です。

藤田 : これからは今年のような猛暑が予測できる年度は、エンサイ(空芯菜)・水前寺菜(金時草)・モロヘイヤ・ツルムラサキやヘビウリなど熱帯系の作物を栽培してみるのも一策でしょう。熱帯系のトウガラシなども元気だったように記憶しています。

タネ子C : ありがとうございました。

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