春の七草
新年あけましておめでとうございます。
君がため春の野に出でて若菜摘む 我が衣手に雪はふりつつ
百人一首の光孝天皇(830~887)の和歌です。この歌の『若菜』は『春の七草』をさしているそうです。今日は正月七日。皆さんは『七草粥』を食べましたか?
七草粥は平安中期に中国から伝わったとされています。『野菜』という文字は『野』の『菜』と書きますが、この頃は野原に生えて来るもので食べられるものは全て『野菜』でした。ハコベやセリ、ヨモギなど、現在では『野草』と呼ばれているものの多くが食用に利用されていました。
いずれの野草にも高い栄養価がありますが『アク』や『精』も強いので、食べ過ぎや使い方に注意して下さい。自炊が趣味と言われている光孝天皇も召し上がっていたんでしょうか?